みなさんこんにちは、初めましてnyororoと申します。
今日は私の手帳エピソードをちょっとご紹介したいと思っています
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8年ほど前まで公立校で美術教師をしていました。いまはフリーになり水彩を描いたりカルチャースクールの講師などをしています。
いま、ある高校で美術部と漫画研究会の生徒たちに技術指導をしています。
本来部活の技術指導なので「絵の技術が上がればいい」のですが、自分の思いとしては、その生徒が将来にわたって絵を描ける環境(絵でなくても趣味や他の楽しいことと両立できるための環境)をつくる土台作りをするのが大事だと考えています。

高校生の生活というものは非常に忙しく、内容も豊富です。
在学中には様々なイベント(授業の準備や、テスト、諸々の学校行事、校外活動、友人、恋愛などなど)が次々にやってきます。
そのなかで「(作品制作や受験勉強などの)長いスパンを意識してなにかをやる」という視点を持つのはなかなか難しい。在職の経験から(中高校生の場合は)雑多なイベントを消化しつつ描きたいモノを描くために必要な力とは、やる気でも技術でもなく時間の管理と作業戦略なのではないかと考えるようになりました。学生時代にあっては技術云々以上に「取り組み姿勢」のような面を鍛える方が重要であると考えています

こうした「取り組み姿勢」を鍛えるために生徒を対象として継続して行ってきたことがあります。それは手帳を持ち、手帖として活用をすることです。

 面白いことにある程度意識的に手帖を使い始めた生徒に見られる共通の変化として、成績が上がるということがあります。
 生徒たちの手帖には「自分のなりたい夢の職業」だったり行ってみたい大学の学生生活」だったり「描きたい作品」だったり、その他、模試の結果、好きな芸能人、シンガー、趣味、スポーツ、カッコイイ異性のタイプからテキトーな4コママンガやイラストまでなんでも雑多に盛り込まれていますし、必ずしも勉強の目標だけが書かれていたわけではありません。
 「作品を描くために捻出する時間」や「楽しい将来」を考えるうちに生徒たちは自然に時間を効率的に使い、学習面での不利な面を埋めるために短い時間で集中して学習することが増え、結果成績が上がるという感じなのでしょうね。
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このところ新聞などで、中高生の使う手帳の話題がでることがありますが

http://matome.naver.jp/odai/2139935418522333701

私も公立教員時代に生徒用の「進路手帳」の制作に携わることがありました。ある一定の期間自分をふりかえる」「今の自分を知る」という習慣づけをすることによって「何をしたいかが見えてくる」ということはあるように思います
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…とはいえ個人的には「学校から強制される」のは自分も好きではないので、いま関わっている生徒たちには「自分で手に取って嬉しくなるもの」「自分が使いやすいと感じるもの」「無理なく続けられそうなもの」というポイントで選ぶように話しています。また、書きたくないという子たちには強制はしません。
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 4月以降、漫画研究会のある生徒は、作業計画と学習計画をを立て、専用のノートに漫画のネタをメモをするようになりました。結果、専門学校主催の漫画コンクールで奨励賞と取り、自治体主催マンガ大賞の1次選考も通過したとのこと。
 将来彼女がプロの漫画家になるかどうかはわかりませんが手帖によって「やりたいことの一歩」を踏み出す心地よさは感じてもらえたのではないかと思っています
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生徒たちとの関わりのなかで一番嬉しいのは「技術的に上手くなること」ではなくて「すこしずつ何かが実現していく感じ」を実感してもらうことでしょうか。暗い将来のことばかりを語る若い人は少なくないけれど、手帖のなかには夢や希望や楽しいもので溢れていてほしい。
そんなことを思っています。